「店舗を構えずにコスメを販売できないだろうか」
「商業施設やイベント会場などに、新しい販売拠点をつくりたい」
こうしたニーズに応える方法のひとつが、自動販売機を活用したコスメ販売です。
自動販売機というと飲料を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし現在では、食品や雑貨など、さまざまな商品を販売できる「物販機」が登場しています。
販売する商品の大きさや形状、保管条件などが合えば、こうした物販機をコスメ販売にも活用できます。
さらに、自動販売機をひとつの「小さな無人ショップ」として捉えることで、店舗とは異なる場所への販売拠点の設置や、期間限定販売、新商品のテスト販売など、コスメ販売の幅を広げられます。
本記事では、物販機を活用したコスメ販売の考え方をはじめ、メリットや販売できる商品の例、設置場所、活用アイデア、導入前に確認しておきたいポイントについて詳しく解説します。
コスメ自販機とは?物販機を活用した無人コスメ販売
コスメ自販機というと、化粧品専用に開発された特殊な自動販売機をイメージするかもしれません。
しかし、コスメを自動販売機で販売する場合、「コスメ専用機」に限らず、一般的な物販機を活用する方法もあります。
商品のサイズや形状、保管条件などが物販機の仕様に適していれば、コスメの販売にも活用することが可能です。
物販機とは
物販機とは、飲料以外の商品を販売できる自動販売機です。
販売できる商品は機種によって異なりますが、食品や雑貨、日用品など、さまざまな商品に対応したものがあります。

コスメも同様に、商品の大きさや形状、重量、容器、保管条件などが自動販売機の仕様に適していれば、物販機で販売できます。
重要なのは、「コスメ自販機」という名称の機械を探すことではなく、販売したい商品に適した物販機を選ぶことです。
自動販売機を「小さな無人ショップ」として考える
物販機をコスメ販売に利用する場合、自動販売機そのものをひとつの「小さな無人ショップ」として捉えることができます。
自動販売機は、商品を販売するための機械というだけでなく、商品を並べて消費者に選んでもらい、その場で購入してもらう販売拠点としての役割も担います。
そのため、店舗やECに加えて新たな販売方法を検討している場合には、自動販売機の活用も選択肢のひとつとなるでしょう。
コスメ販売に物販機を活用するメリット

物販機を活用することで、店舗とは異なる形でコスメの販売拠点を設けることができます。人を常駐させずに販売できるほか、限られたスペースへの設置や新商品のテスト販売など、目的に応じたさまざまな活用が可能です。
ここでは、コスメ販売に物販機を活用する主なメリットを紹介します。
店舗を構えずに販売拠点をつくれる
物販機を活用するメリットのひとつが、店舗を構えずに商品を販売するための拠点をつくれることです。
自動販売機を設置できるスペースがあれば、商業施設やホテル、観光施設など、さまざまな場所でコスメを販売する方法を検討できます。
店舗を新たに出店するのとは異なる形で販売場所を増やせるため、新しい販売チャネルを検討している場合にも選択肢となります。
人を常駐させずに販売できる
自動販売機では、商品を販売するためのスタッフによる常時接客は不要です。
商品の補充や売上管理、清掃、メンテナンスなどの作業は発生しますが、販売時にスタッフを配置することなく、無人で商品を販売できます。
また、設置する施設の営業時間や利用条件によっては、店舗とは異なる時間帯に商品を購入できる販売環境をつくることも可能です。
限られたスペースを販売場所として活用できる
物販機を活用すれば、店舗を構えることが難しい限られたスペースでも、販売場所として利用できる可能性があります。
そのため、販売する商品やターゲットに合わせて設置先を選ぶことで、既存店舗とは異なる場所にも新たな顧客接点をつくれるでしょう。
新商品のテスト販売にも活用できる
物販機は、新商品や新ブランドに対する消費者の反応を確認するためのテスト販売にも活用できます。
特定の商品や設置場所に絞って販売し、売れ行きなどを確認すれば、本格的な展開を検討する際の判断材料になります。
また、期間限定商品やイベントに合わせた商品など、常設店舗とは異なる販売方法を試す場としても活用できます。
コスメ自販機ではどんな商品を販売できる?

自動販売機でコスメを販売する場合、どの商品でもそのまま販売できるわけではありません。
機種によって収納スペースや商品の払い出し方法などが異なるため、販売したい商品との相性を確認する必要があります。
リップ・アイメイクなどの小型コスメ
リップやマスカラ、アイライナーなどの比較的小型の商品は、自動販売機での販売を検討しやすい商品のひとつです。
ただし、小さすぎる商品については、そのままでは自動販売機の払い出し機構に適さない場合もあります。
必要に応じて外箱やパッケージを工夫するなど、販売方法と合わせて検討することが重要です。
スキンケア商品・トライアルセット
化粧水や乳液などのスキンケア商品や、複数の商品をまとめたトライアルセットを販売する方法も考えられます。
特に初めてブランドを知った消費者に対しては、少量の商品を試してもらうきっかけをつくることができます。
ただし、液体を含む商品では、容器の破損や液漏れが起きないよう、商品の払い出し方法などを確認する必要があります。
セット商品・ギフト商品
複数のコスメをまとめたセット商品やギフト商品として販売する方法もあります。
単品では自動販売機で扱いにくい小さな商品でも、セット用のパッケージにまとめることで販売しやすくなる場合があります。
自動販売機の仕様だけでなく、「自販機で販売しやすい商品パッケージをつくる」という視点から考えることも大切です。
限定商品・コラボ商品
地域限定商品やイベント限定商品、キャラクター・ブランドとのコラボ商品などを販売する方法も考えられます。
「ここでしか買えない商品」と自動販売機を組み合わせることで、自販機そのものを販売場所だけでなく、企画の一部として活用できます。
コスメ自販機に向いている設置場所

コスメ自販機を活用するうえでは、「どこに置くか」が非常に重要です。
単純に人通りの多い場所を選ぶのではなく、販売する商品のターゲットと、その場所を利用する人が合っているかを考える必要があります。
商業施設
ショッピングモールなどの商業施設は、買い物を目的とした利用者が多く、コスメとの親和性を考えやすい場所です。
店舗の近くに設置するだけでなく、通常の売り場とは異なるフロアや場所で商品との接点をつくる方法も考えられます。
駅・交通施設
駅などの交通施設では、通勤・通学や旅行など、多くの人が日常的に行き交います。
外出先で必要になりやすい商品や、持ち運びしやすいコスメなど、利用シーンを考えた商品構成がポイントになります。
ホテル・宿泊施設
ホテルなどの宿泊施設では、「化粧品を忘れてしまった」「旅行中に使っていたコスメがなくなった」といった需要が考えられます。
スキンケア用品やトラベルサイズの商品など、宿泊時のニーズに合わせた商品を販売する方法があります。
観光施設
観光施設では、地域の商品と組み合わせた展開が考えられます。
地域の素材を使用したコスメや、ご当地ブランドの商品などを販売すれば、自動販売機を小さなお土産ショップのように活用することも可能です。
イベント・期間限定の販売
新商品の発表イベントや展示会、ポップアップイベントなどで、一時的な販売拠点として活用する方法もあります。
イベント限定商品を販売したり、新商品のテスト販売を行ったりするなど、常設店舗とは異なる使い方ができます。
物販機を使ったコスメ販売のアイデア
自動販売機は、商品を並べて販売するだけでなく、企画と組み合わせることでさまざまな活用方法が考えられます。
新商品を自販機限定で先行販売する
新商品を店舗やECで本格販売する前に、特定の自動販売機で先行販売する方法です。
設置場所を限定することで特別感を演出できるほか、販売状況を確認するテストマーケティングとしても活用できます。
地域限定コスメを販売する
観光地では、その地域ならではのコスメを販売する方法も考えられます。
地域の素材を使ったスキンケア商品や限定パッケージの商品などを扱えば、自動販売機を「小さなお土産ショップ」として活用できます。
旅行・外出時の「困った」に対応する
旅行先や外出先では、「リップを忘れた」「クレンジングがない」「スキンケア用品が足りなくなった」といった場面があります。
こうした需要を想定して商品を揃えることで、コンビニとは異なる専門性を持った販売場所として展開することも考えられます。
サイネージを使って商品の魅力を伝える
ディスプレイを搭載した自動販売機であれば、商品を販売するだけでなく、動画や画像などを使って商品の特徴を伝えることもできます。
使用方法や商品の特徴、ブランドのコンセプトなどを表示すれば、スタッフがいない環境でも購入前に情報を提供できます。
コスメは色や使用イメージなど視覚的な情報が重要な商品だからこそ、サイネージとの組み合わせも検討したいポイントです。
コスメ自販機も進化|顔認証などを活用した自販機も登場
自動販売機そのものも、さまざまな技術によって進化しています。
従来の自動販売機は「商品を選んで購入する」というシンプルな仕組みが中心でしたが、現在では大型ディスプレイやキャッシュレス決済など、さまざまな機能を備えた自動販売機が登場しています。
さらに、顔認証などの技術を利用した自動販売機も登場しており、利用者に応じた情報や商品を提案するといった新しい購買体験も生まれています。
こうした技術は、スタッフのいない自動販売機に「接客」に近い役割を持たせる可能性があります。
ただし、コスメを自動販売機で販売するために、こうした高度な機能が必ず必要というわけではありません。
何を実現したいのかによって必要な機能は異なります。まずは「商品を販売したい」「商品の魅力を映像で伝えたい」「新しい購買体験をつくりたい」など目的を明確にし、それに適した自動販売機を検討することが重要です。
コスメ自販機を導入する前に確認したいポイント
物販機をコスメ販売に活用する場合には、販売したい商品と自動販売機の仕様が合っているかを事前に確認する必要があります。
商品のサイズ・形状・重量

最初に確認したいのが、販売したい商品のサイズや形状、重量です。
自動販売機には収納できる商品の大きさや、払い出し可能な商品の条件があります。
商品そのものでは販売しにくい場合でも、外箱などのパッケージを変更することで対応できる場合もあるため、商品と機種の両面から検討します。
温度などの保管条件
化粧品によっては、高温や低温、直射日光などを避ける必要があります。
屋外へ自動販売機を設置する場合は特に、季節による温度変化も考慮しなければなりません。
商品の保管条件を確認したうえで、設置環境や必要な機能を検討することが重要です。
商品の払い出し方法
コスメには、ガラス容器や液体を使用した商品などもあります。
自動販売機から商品を払い出す際の衝撃によって破損する可能性がないかなど、商品に適した払い出し方法であることを確認する必要があります。
決済方法
ターゲットとなる利用者に合わせて決済方法を検討することも重要です。
現金だけでなく、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、キャッシュレス決済に対応した自動販売機もあります。
設置場所や利用者層を想定し、使いやすい決済方法を検討しましょう。
商品の補充・在庫管理
無人で販売できるからといって、設置後に何もしなくてよいわけではありません。
商品の補充や在庫確認、売上管理、清掃など、継続的な運用が必要です。
特に複数の場所へ展開する場合は、「誰が・いつ・どのように管理するのか」まで事前に設計しておくことが重要です。
「コスメ専用自販機」ではなく物販機から考えてみる

コスメを自動販売機で販売したいと考えたとき、「コスメ専用の自販機を探さなければ」と考える必要はありません。
まずは、
「何を販売したいのか」
「誰に販売したいのか」
「どこで販売したいのか」
「どのような買い方をしてもらいたいのか」
を整理してみましょう。
そのうえで、商品のサイズや形状、保管条件などに適した物販機を選定します。
自動販売機を単なる「商品を売る機械」ではなく、小さな無人ショップ、新しい販売拠点のひとつとして考えることで、コスメ販売の可能性も広がります。
店舗やECとは違った場所で消費者との接点をつくりたい場合には、物販機を活用した販売方法を検討してみてはいかがでしょうか。
自動販売機の利活用なら、わこー(旧称:和光産業)へご相談ください
「こんな商品を自動販売機で売ることはできる?」「店舗以外の新しい販売方法を考えたい」など、自動販売機の活用方法にお悩みではありませんか。
わこー(旧称:和光産業)では、自動販売機のさまざまな利活用についてご相談を承っています。
コスメをはじめ、物販機を使った商品販売を検討する際には、商品の大きさや形状、販売方法、設置場所などによって適した機種や方法が異なります。
販売したい商品や実現したい企画があるものの、「自動販売機でできるのかわからない」という段階でも構いません。
自動販売機を活用した新しい販売方法をご検討の際は、まずはお気軽にご相談ください。
